さて、ようやく終了。
2014年 J-Popベストアルバム1位です!
シャムキャッツ/After Hours
ご存知のない方のために、まずは彼らの代表曲2011年リリースの「渚」。
JPop史上に残る大名曲です。
しかしリリースは2011年3月9日。
そう、震災の2日前のリリース。
で、このビデオですから、日の目を見られませんでした(´・ω・`)
~砂の気持ちになったよ どこに行こうが 勝手だよ
砂浜は膨大な人間の歴史が流れ着く場所。
音楽の世界だけで言っても、21世紀に生きる私たちにも到底処理しきれないほどの先人の音楽があります。
知れば知るほど、すでにやりつくされている感覚。
物を作る人間であれば、一度はぶつかる壁です。
その砂浜で、先人の音楽を拾っているにすぎないと気づいたとき、シャムキャッツは海に向かいました。
砂浜で拾う人間から、砂自体になることへの飛躍。
海に向かったバラバラの個の音楽。
海に溶けて、シャムキャッツは無限の可能性に気付いたのです。
そしてこれは2011年から2012年の話。
上記「渚」を含むアルバム「たからじま」を経て、2014年初頭に出したのが「After Hours」。
一言でいうなら、時代を切り取ったアルバム。
結果的に時代を切り取ったアルバムは多々ありますが、意識的に時代を切り取ろうとするアルバムは少ない。
シャムキャッツは正直言って、「今の一般的若者」からは外れています。
その彼らが、たとえば下北周辺のアートな若者を描いてもしょうがない。
彼らがやろうとしたのは、例えば同級生(友だちでない)のリアル、ヤンキーのリアル、働く者のリアル、学生のリアル…それをアルバムを通して表現することです。
30代以上であれば、小沢健二の一時期のスタンスを思い出すかもしれません。
今を切り取る徹底した鳥瞰図的な視点とズームアップ。
アルバムの世界観が、このビデオでも表現されている気がします。
「models」
モデルじゃないですよ、複数形、モデルズです!
アルバムを読み解く重要なポイント!
~なるべく長く続ける為には ちょっとした工夫もいるんだなんてこと 若いなりに彼は考えている
歌詞もついてるんでじっくりどうぞ。