J-Popベストアルバム 2位です!
「個人的に」ですのであしからず。
1,2位で悩みましたが、
ミツメ/ささやき
メロディアスな一面もあった前作「eye」とシングル「うつろ」。
これまでの代表曲はこれでしょう。
「煙突」
~
「オイルにまみれて泥だらけ/君が整備したマシンで/街をゆく/夜明けに追いつく
陸橋に差しかかったとき/ミラーに映ったのは/髪の長かったころの/君/だったような」
「君が整備したマシン」=先人(音楽的・文化的先人)の残したストック、遺産。
21世紀に活躍する彼ら。
膨大な作品群を前に、ミラーに映る「君」を感じながら、「夜に追いつく」ことを宣言しました。
と、ごちゃごちゃ言いましたが、彼らの最大の魅力はその音。
静かに、感情をおしこめた楽器群とアレンジ。
間違いなく「煙突」は
10年代を代表をする名曲です。
そして、期待を集め、満を持してのアルバムがこれ!
「ささやき」
はっぴいえんどフォロワー的な期待をしていたリスナーには、「メロディアス」さが消えた分案外不評。
ですが、
一音一音の強度が段違いに増してます。
そして、言葉とメロディーはこのアルバムではさして重要じゃないのです(「ささやき」ですよ!)。
音に比して、言葉の印象によって引っ張られる面が特にJポップには強い。
「ささやき」では、歌詞とメロディーのミニマムを試みているんだと思います。
ジャケットにフィーチャーされた団地。
団地の一室で、大声を張り上げているのが1st。
でも、団地の一室一室ではそれぞれが踊っている。
団地の一室一室には、それぞれの物語があるのです。
そして、ミツメはその一室のみにスポットをあてることをしません。
一室の一室の踊りを、束にして、強度を増し、団地全体で一つの音を形作る。
この「ささやき」。
2014年を切り取るのに、きっと成功しています。
え、このマスクかぶった人たちが若者の代弁者?うーんという人!
ぜひ、ミツメを(*‘∀‘)
「停滞夜」