2014年は邦楽中心。
そして類を見ない当たり年でもあったと思います。
Twitterでちょこちょこ紹介してきましたが、せっかくなのでこちらにアップ。
もちろん私見にすぎませんのでお許しを<(_ _)>
5 昆虫キッズ/Blue Ghost
昆虫キッズ、四枚目のアルバムにしてラストアルバム。
昆虫キッズに独自な存在感を与えているのは「青さ」です。
昆虫キッズの歌詞は、今時珍しいほど青臭く、内省的かつ攻撃的。
それを地でやってしまうと路上パフォーマンスと大差なく、面白くもなんともありません。
ですが、拙速すぎる前のめりなボーカルとギター。
逆にどっしりとした安定感のリズム隊。
この二つが絡むことで、青臭い歌詞が成立し、重みが出てくるのです。これは発明!
きっと、もっと大人な歌詞だって書けるはずですし、歌やギターだってうまいはず。
音になったその先までイメージして、あえて青い曲作りをしているのです、たぶん。
でも、初期衝動はいつまでも持続できません。
バンドとしてはどんどん良くなってきているものの、初期にあった昆虫キッズ特有の青いきらめきは薄れつつありました。
解散は当然の帰結だったのかもしれません。
青くない昆虫キッズは、昆虫キッズではないわけですから。
そしてラストアルバムのタイトルは「ブルーゴースト」。
青い幻です。
どこまでもクレバーで青い。
一度生で見たかった(´・ω・`)